独学一カ月半で消防設備士乙種4類に合格したので勉強法とか買った参考書とか書いていく

DSC_2978_TEMP

ご訪問ありがとうございます、エン(@en_aquaponics)です。

ビルメン5点セットの一角、消防設備士乙種4類に合格しました。

このページでは、独学約1か月半で試験に合格した勉強法や使った参考書などを体験談をもとに書いていきます。

私は以前、消防設備士乙種6類を勉強していたことがあり(試験には落ちました)多少の予備知識がある状態での学習となりましたが、初学の方にもオススメできる勉強法なので、独学で短期間で効率よく勉強して受かりたいぞ!という方は是非参考になさってください。

消防設備士乙種4類攻略のポイント

記述式の「鑑別」が合否を分ける分水嶺

試験概要がよくわからない方向けの説明なので知ってるよって方は飛ばしていただいて結構ですが、消防設備士には四者択一のマークシート問題のほかに「鑑別」という記述式の問題が一部あるのですが、この鑑別が非常にクセモノで、ここの勉強を疎かにすると足切りを喰らって一気に不合格へ突き進むことになります。

マークシートのみの試験なら「わかんないから適当に塗りつぶしちゃえ」が使えますが、記述式ではそうはいかず、しかもこの鑑別は1つの設問の配点が異様に高く、1マーク落とせばマイナス10点くらいあるのでめちゃめちゃ重要。

↑たとえばこんな感じに感知器の白黒写真が与えられ「この感知器の名称を書きなさい」とか「この感知器の動作チェックをする器具の名前を書きなさい」などといった、知っていれば確実に正解できるけど、知らないと何を書けばいいか全くわからず、まるで点が入らない地獄のような結果になります。

参考書は公論出版の上巻・下巻がオススメ

どんな資格試験でも参考書はどれを買うのか迷いますが、消防設備士試験では公論出版のものがオススメ。上巻と下巻に分かれているので2冊買う必要がありますが、すべての論点でテキスト→過去問→解説という流れで構成されているので実践的かつ効率的に学習することが可能。

また、掲載されている過去問の中でも頻出の鉄板問題には★マークが振られており、忙しくてなかなか時間が取れないから効率よく学習したい!という方には特にオススメ。当記事でもこの公論出版の参考書を元に勉強法を解説していきます。

いきなり下巻からはじめる

上・下巻あるので普通は上巻から始めることが多いと思うのですが、上述したように消防設備士試験は鑑別がカギ。なので私は鑑別の問題が載っている下巻から勉強を始めましたがこれがとても良かった。

いきなり下巻とか読んでもわからないんじゃないの?と思うかもしれませんが、予備知識無しで読み進められるのはむしろ下巻のほうで、工具や感知器の写真を見てそれを実際に紙に書いてひたすら覚えていくことで体に慣れさせていきます。

ちょっと言葉が難しいな・・と感じても、ここでは鑑別問題に慣れることが大事なので、★マークの付いた過去問だけ実際に問題を解いて、とにかくページを進めれば大丈夫です。今は理解する必要は無いので、とにかく答えを見てもいいのでそれを白紙の紙に自分の手で書く、これが重要。

大量の紙が必要になるので、私は500枚入りのA4コピー用紙を購入しました。ノートでは全く足らないのでコピー用紙が安くてオススメです。

電気の学習には時間をかけすぎない

下巻をなんとか走り終えた時には「世の中には色んな感知器や検査器があるんやなぁ」みたいな感想が出てくるだけで大して知識なんて残ってませんがご安心を。時間を開けずに上巻を開きます。

上巻はざっくり「法令」「電気」「機能・構造」という3部門に別れており、下巻の鑑別で見た感知器や用語がちょくちょく出てきて少しづつ知識が補完されていくと思います。ただここで重要なのが「勉強しよう」とか「理解しよう」ではなく、とにかく「暗記に走る」ということ。

また、上巻中盤から始まる「電気」は100ページもあるので初学者は面食らうと思いますが、短期間での独学合格を目指すなら電気の難しい論点は、まる覚えがオススメ

消防設備士試験は過去に出題された問題が数字も変えずにそのままで出るので、難しいなぁと感じたら中途半端に理解せずに答えの数字を覚えておくほうが合格には近づきます。私も電気に関しては★マーク以外の問題は一度も解いていません。序盤のオームの法則くらいは理解しましたが、あとの電気問題は★マークに絞って学習する(というか答えを覚える)のが初学者にはオススメ。

電気に関する基礎知識は5問出題され、2問正答できればとりあえず足切りは無いのでこれで御の字だと考えましょう。

1粒で2度おいしい最重要論点「機能・構造」

上巻の後半から始まる「機能・構造」は感知器や報知器に関する論点なのですが、ここの勉強に一番時間をかけました。理由は、鑑別問題との関連性が高く、ここをしっかり学習すればおのずと鑑別問題の点数も上がってくるからです。消防設備士乙4試験における得点源は「機能・構造」で、やればやるだけ得点が上がってきます。たとえ電気で失点があってもそれを補って余りうる得点の宝庫となるのでしっかり学習しましょう。

「機能・構造」に関しては★マーク以外の問題もすべて解き、理解しながら記憶を定着させていきます。それが終わったら再び下巻の鑑別問題で「機能・構造」に出てきたところを再び学習すると、一回目とは鑑別問題の見え方がかなり変わっていて頭に入りやすくなっています。

法令はとにかく「特定防火対象物」を覚えろ

さて法令ですが、最優先で覚えたいのが「防火対象物・特定防火対象物」の表。なぜこれが最優先かというと、複数の問題でこの知識が問われるためです。学習の効率が良いんですね。

聞いたことが無い用語の設問に遭遇しても、4つある選択肢の中のひとつだけが特定防火対象物であればそれが答えであることがけっこうあります。

また、法令は文章が多く読むだけで疲れるので、★マークの問題のみを繰り返し解いていくのがオススメ。法律問題が得意な方は法令は得点源になりますが、苦手な方からするとここもなかなか学習は苦痛なので、頻出問題を手堅く押さえてまずは50%くらい取りにいくイメージでいいのかなと思います。

まとめ:鑑別は毎日紙に書こう

というわけで、独学での短期学習法のポイントなどを思いついた順に書いてみました。消防設備士試験は基本的には暗記勝負なので、「知っているか知らないか」が合否を分けます。

また、繰り返しになりますがこの試験の攻略のカギはやはり鑑別問題。1日10分でもいいので、とにかく毎日、自分で白い紙にシャーペンや鉛筆を走らせていきましょう。

私も最初は見慣れない機器の名前を覚えるのに苦労しましたが、直前期になるとこんな風に自分で感知器のイラストを描いて名前を書くといった勉強法も取り入れていました。

鑑別も完全網羅は難しいので、頻出&覚えやすいところを確実に取って点を積み上げていく、というイメージを持つことが重要だと思います。全体をふわーっとやるとすべてが中途半端になって一番点数が伸びないので、そういう勉強法になりがちな人は鑑別は本当に戦略的に取り組んでください。

まだ記憶が新しいうちに書き残しておこうと、合格通知が届いた2日後に急いで仕上げたのでかなりの乱文になってしまいましたがこんな感じです。