数年前から実家の1坪ほどの畑を使って「緑肥を使った土づくり」を実践している南大阪在住の家庭菜園愛好家、エン(@en_aquaponics)です。
本日はこちら、「ソルゴー」。最大背丈が2m以上にもなる大型の緑肥作物です。
硬い岩盤を砕いて水ハケを改善したり、その背丈を活かして台風から作物を守ったり、益虫の住処にしたり、農家さんでも使っている方をたまに見かけますね。
緑肥について検索すると必ずヒットするソルゴーを、わずか一坪の畑を使って種まきからすき込みまで記録してみました。
家庭菜園で緑肥を使って土づくりをしたいぞ!という方の参考になれば幸いです。
種まきから発芽まで
種まきは5月上旬、ゴールデンウィークに行いました。
一緒に写っているのは、害虫忌避効果があると言われているフレンチマリーゴールド。
10日ほどで発芽。
写真からも十分伝わるカチカチの土でしたが、種をパラパラとこぼしただけで、しっかり発芽してくれました。
さすがに蒔いたタイミングで水やりはしましたが、あとは完全に放置。
暑さと乾燥に強いという噂通りです。
1か月もするとこの通り。
笹(ささ)の葉みたいですね。
暑さも全く気にせず生育していくパワーに圧倒されます。
動画はこちら↓
真夏に一気に生育!巨大樹へ
8月。しばらく忙しくて畑に行けてなかったのですが、油断しているとめっちゃ大きくなってました。
2m50cmくらいあります。
他の作物がヘバっているのにソルゴーだけ異様に元気なのでもはや怖い。
また、興味深かったのがこのかぎ爪のような根。
トウモロコシなんかも似たような根ですが、ソルゴーはもっと長くて広範囲に爪を伸ばすようです。
竹みたいな材質で、手で引っこ抜くことは不可能でした。
そりゃあ硬盤破砕に使われるわな、と納得させられます。
肥料も一切与えていないのにこんなに育つんだからすごいですよね。
刈り取り~分解~すきこみ
10月の中旬になってもまだ青々とした葉をつけていて、さすがに邪魔になってきたので株だけ残して手鎌で刈りました。
わずか1坪ほどの面積でしたが、めちゃくちゃ苦戦したので持っている方は草刈り機を使うことをオススメします。
12月になって、ようやくカサカサになってはきたものの、まだまだかたちが残っていて分解される様子はありません。
茎の中は空洞に近くてとても軽いのですが、1本がそこそこ太くて長く、まともに分解を待っているとかなりの期間を要すると思います。
3月になってもこのとおり。
春の土づくりには間に合わないので、仕方なく畑の外周部分へ追いやりました。
適当に放置してても十分分解されるだろうという私の考えは甘かったようです。
家庭菜園でソルゴーを使うなら計画的に
結局、完全に分解されるまでにその後半年くらいかかってしまいました。
また、気をつけなければいけないのがこぼれ種の存在です。
エン麦やソルゴーはイネ科なので、出穂(しゅっすい)するとけっこうな種が作物の先端部分に付きます。
刈り取るタイミングにもよりますが、大量の種が残っているままのソルゴーを適当に畑に放置していると、こぼれた種がそこで発芽し、知らないうちにどんどんソルゴー畑が広がっていく・・ということが起こりえます。
背丈もバケモンみたいに大きくなって、日光を遮ったり、肥料分を吸い取ったりするので、隣の畑に迷惑をかけることのないよう注意が必要ですね。
益虫を呼び寄せるバンカープランツとしても知られるソルゴー、家庭菜園で手軽に使うのは少しハードルが高いですが、面白いのは間違いないので興味を持たれた方は是非使ってみてください♪