こんにちは、週末移住して倉庫をリノベーションしているエン(@en_aquaponics)です。
2拠点生活にも少し慣れてきました。
さて本日はこちらのキャタピラ付きの運搬車「アテックス XG355」のイグニッションコイルを交換していきます。
さて、イグニッションコイルについて簡単に説明すると、起電してプラグに火花を飛ばすための電気の源、スタート地点みたいなもの。
キャブも綺麗だし圧縮もしっかりあるし、バルブも滑らか。ただ、新品のプラグに換えてもなぜか火花が飛ばないという現象が発生・・。
こうなるともうイグニッションコイルの交換ですね。
イグニッションコイルの交換
それではバラしていきます。
まずは10mmのボルトで留まっているリコイルのカバーを取り外していきます。
ちょっと奥まったところにボルトが留まっているので、Y字の三又レンチと長めのT字ハンドルが大活躍してくれました。
さらにフライホイールカバーを取り外すと、マグネットローターが見えてきます。
はずしたボルトは無くさないように、こういった箱に入れておくのがオススメ。
おせんべいが入っているカンカンのフタとかも使いやすいので取っておくと良いです。
エアクリを上部、下部と外していきます。
留めはすべて10mmのボルトなので持ち替えが発生せず、ストレス無くスイスイ作業が進みます。
比較的年式の新しい農機具はメンテナンス性を考えてこうなっていることが多いですね。
↑水平に付いているボルト2本を取るとキャブレターまで外れてくれます。
エアクリを外してキャブレターのインテーク側を写した図。
ここまで外すとイグニッションコイルのコードがどこを通っているのか目視で確認しながら作業できます。
キャブレターもたぶん汚いだろうから、このタイミングで清掃してやると一石二鳥です。
プラグキャップを外し、イグニッションコイルも2か所のボルトを外してやるとあとはスルッと抜くだけ。
同じ要領で新しいイグニッションコイルも挿しこんで固定します。
イグニッションコイルとマグネットローターの隙間を正しく出す道具としてシックネスゲージというものが売られていますが、私は紙1枚か2枚分だけ開けてボルトを締めるようにしています。
紙を挟んだ状態でマグネットローターが回るのを確認してやり、OKならそこでボルト留めしてしまいます。
プラグキャップの導通がかなり怪しい・・
というかんじにサクっとイグニッションコイルを交換したのですが、それでもなぜかエンジンはかかりませんでした。
こうなりゃ導通を調べてひとつひとつ確認じゃー!とアナログテスターを取り出して、あらゆる導通をチェック。
オン/オフスイッチとアースなんかも、テスターを使えばどういう仕組みでエンジンがかかっているのかよくわかるのでとても面白い。
切り分けながら色んな箇所の導通を測っていると、なんとまさかのプラグキャップ内で絶縁されていることが判明。
構造上、いくらかの抵抗はある部分なのですが、マジで針がピクリとも動きませんでした。
ということで慌ててモノタロウでプラグキャップも注文することに。
始動!!
プラグキャップも新調し、リコイルを引くと一発始動してくれました。
修理して倉庫内を試運転するのが一番嬉しい瞬間なんですよね♪
動画で詳しく解説しているのでご視聴ください↑
使った工具など
クローラー運搬車のイグニッションコイル交換にオススメの工具を貼っておきます。
Y字レンチ。8-9-10ミリの三方Y字をひとつ揃えておくと色々便利。
TONEのT字ハンドル。重量感もあってつくりがしっかりしていてとても信頼できる工具。あとメカニックっぽいから好き。
アナログテスター。実際の現場だとデジタルが主流ですが、趣味で使うなら安いアナログテスターがひとつあれば十分。